英英のPC辞書

といったわけで英英のPC辞書を少し調べてみました。本屋さんなどで見かける代表的なものはロングマン現代英英辞典OXFORD現代英英辞典 第6版...です。どちらも辞書と一緒にapplicationの入ったCD-ROMがついてきます。

  • 辞書本体の方は私個人はロングマンが好きなのですが、添付のソフトウェアに関してはHDDにコピーして使えない、妙に動作が重いなどの点からそれほどお奨めできるものではありません。ただ近々新しい版がでるようでそのときにはそれなりの改善がapplicationにもあると思われます。(注 8/5/2003:予想通り大幅の改善となりました - 最新書評はこちら 8/8/2003発売予定)
  • さて、Oxfordの方ですがこちらの方はシンプルながら必要十分の機能を持っていますので少し紹介します。辞書本体の方はこの第6版で訳語のdefinitionが3500語から3000語の語彙での説明へと変更されました。従ってより初心者でも使いやすいということが意識されているわけです。訳語の説明はロングマンに近い感じです。例文の切れの良さはロングマンにはかないませんが、必要十分でしょう。
  • インストールはCD-ROMを入れるとインストーラが起動して自動的にHDD内にデータとアプリケーションが導入されます。全体で300MBと結構大きなものですが、殆どは辞書データと音声データです。
  • その特徴をまとめますと:
    • 基本的に動きは軽く、誤動作も少ない
    • ウインドウは常に画面トップに表示され続ける。よってIEなどをアクティブにしてスクロールしながらOxfordのウインドウはそばに置いたままに出来る(下図)
    • 見出し語は本体辞書と同じ8万語
    • 8万語全ての発音機能がある。殆どの単語で英・米語両方の発音が出来るのは丁寧です。
    • incrementalな表示は出来ない
    • ポップアップ検索可能。クリック動作は不要でカーソルを英単語に合わせるだけ。しかし作動するソフトはIE、Word、AcrobatとWord編集に設定したOutlookのメール画面のみに限定されます。私の愛用しているSleipnir(タブ型ブラウザ)では機能しませんでした。
    • ポップアップスピードは問題なし。また前後のcontextを最小限読みとっておりidiomなどを自動的に検出して訳語を出すところはいいですね。
    • 訳語中の単語をクリックすると直接その単語の意味が表示できるのも便利(上級者になると訳語部分の単語を引く必要はほとんど無くなりますが、初・中級者には便利でしょう)





  • 上の画面はWeb上でNewsweekの記事を読みながら、下から7行目の"full"にカーソルを当てた状態です。自動的に後ろにfledgedがあることを認識してfull-fledgedというよく使われる表現の意味を表示してくれています。右側の+をクリックすると例文も表示されます。
  • 通常これらのCD−ROMは200〜300円の追加料金の設定なっていますので十分買う価値ありです。ロングマンはCD−ROMからHDDにコピーできないようにして著作権を守ろうとしたのでしょうが、それがかえって裏目に出てしまっていると思います。affordableでreasonableな価格設定することでお客様がコピーに走らず自分で購入して使うということを認識する必要があると思います。
  • 前ページでもいいましたがNewsweekやTimeのトップページなどのようにかなりの長文を英語の波に乗って読み続けるときには、英和に比べかなりcomfortableに感じます。
  • memo: 私が上記ソフト評価用に購入した本書をアマゾンのユーストマーケットにて出品してますので興味のある人はどうぞ(2003年7月26日現在)。書籍本体はめくった程度で新品同様です。もちろん、CDも完動品です。